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眼力 ~面白いほど、相手が見えてくる

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【感 想】

この本はすごく面白かった。
眼力を持ったカリスマ性のある人物のエピソードを紹介しながら判りやすく書かれており、ウンウンと頷きながら読めました。 とくに「斉藤式・座標軸思考法」の解説は、目からウロコでやんすね。 ワシはよく、コイツはこんな奴とかアイツはあんな奴とか、決めつけながら勝手にイライラしてたのかなと思い知らされやしたね。 座標軸に当てはめて可視化することで、コイツはこんな面もあるのか、アイツはあれができるのか、と違う側面も見えるようになりました。 実際まだまだ見えていないのですが、自分なりの”ものさし”と”ふるい”を培っていかなきゃなと思いました。 斉藤孝氏の本を初めて読みましたが、他の著書も読んでみたいと思いました。



『眼力』

【プロローグ】人物・モノを見る目(=眼力)を見につける本

ヒトやモノをふるいにかけて、何かを選り分ける能力が眼力だが、そのふるいになっているものはヒトによって違う。 だから、ある人が見落としたものがどこか別のとこでは引っかかることもある。 要するに、眼力を持つ事は、自分自身の中にある隠れた基準、すなわち「ふるいを作る」ことでもある。
選ぶ側に立つときは、自分のふるいがどういうものか判っておけば、見落としがない。 逆に、選ばれる側に立つなら、眼力のある人、本物を見出す力のある人に認められたい。 それには、相手がもっている隠れた”ふるい”を見抜くことが必要だ。


【1章】見えないものを見抜く「カリスマ眼力」とは?

●経験が磨いた「カン」が生みだすノウハフ

現実社会において人を見抜く力というのは、使える部下を選ぶ、自分を生かしてくれる上司を見分ける、結婚相手を探す、結婚に向いている相手かどうかを判断するなどといった日常のさまざまな場面で必要なものなのに、なぜかこれまであまり主題的には扱われてこなかった。 私の考えるカリスマ眼力者とは、具体的かつシンプルな基準を示すことのできる人のことである。 なおかつ、その基準は実際に検証可能でなければならない。

プロレスラーの力道山は、アントニオ猪木の背中を見ただけで「日本に行くぞ」と言った。

プロ野球スカウトの木庭教は、野球の能力とは別に、将来プロの世界でメシを食っていける気質を持った人間かどうかも見ていた。 技術だけの選手ならたくさんいるが、厳しいプロの世界で生き抜いていくメンタリティを持ち合わせているかどうかまで見なければならない。(後藤正治『スカウト』)

映画監督のリドリー・スコットは、映画『ブラック・レイン』のオーディションで、松田優作が部屋のドアを開けて入ってきた瞬間に、佐藤役は彼しかいないと決めたそうだ。

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【2章】自分の「ものさし」ひとつで勝負する

●人を計る「基準」と「ふるい方」を持つ方法
総合的な判断を下すのが眼力だが、自分の中にいろいろな基準がありすぎると、かえって判らなくなるということがある。 逆に、シンプルな自分なりの”ふるい”を持つというのは強みにつながる。

志村けんは、”屁”で見抜く
ゲストでコントが好きな人を選ぶ方法のひとつは、新人のアイドルが出演すると、その子の前でまず”屁”をしてみる。 それで腹を抱えて笑うような子はだいたいオッケー。 嫌な顔をする子はダメ。 よく笑うってことは、お笑いが大好きだってことのあかしだ。 番組中で屁をすると、下品だとか低俗だとかずいぶん非難されたけど、僕はオナラは万国共通のギャグだと思っている。

漫画家・青木雄二は、掃除と買い物で見抜く
「○○を買ってこい」とお使いを頼まれて、「どんな種類ですか」とか聞く奴はダメ! 普段から一緒に漫画を描く仕事をしているのであれば、今なにを欲しがっているのか、どんな種類のものが必要なのか、普段から頭に入ってないというのは受け身で仕事をしている証拠や。 受け身の奴は役に立たないし、伸びませんわ。 「自分がその仕事を切り盛りするぐらいの気持ちでいろ」というのが青木の弁である。
もうひとつ、「掃除やっとけ」というと、ササっと見えるところだけやって「できました」といいよる奴がいる。 こういう手抜きをする奴は、仕事も必ず手抜きをしよるから使い物にならんわ。 隅から隅まできちんとやって、なおかつテレビの裏とか、隠れているところまでキレイにせんとな。

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【3章】眼力を「技化」する

●これが、あなたもできる「斉藤式・座標軸思考法」
 【企画力/専門知識】
       専門知識がある
          Y軸
          ↑+
    第2象限  |   第1象限
   ○専門知識  |  ○専門知識
   X企画力   |  ○企画力
          |
 ない-------+------→ X軸 企画力がある
   -      |     +
   X専門知識  |  X専門知識
   X企画力   |  ○企画力
    第3象限  |   第4象限
          |-
          ない

ひとつの基準によって、いい悪いを決めてしまうと、他者との話し合いの中では水掛け論になってしまうことが多い。 ところが、座標軸のようにX軸とY軸という2つの判定条件をクロスさせると、平面が確定でき、象限でいうと4つの部分ができる。 ++(プラスプラス)のところが第1象限、そこから、半時計周りに第2象限(左)、第3象限(左下)、第4象限(右下)となる。
たとえば面接試験などで10人の人間をその座標軸上に位置づけてみると、各人をどの象限に置くといいか目に見えて比較できるので、意見がまとまりやすい。

【企画力/専門知識】この2つの軸は、基本的に相互に無関係であることが望ましい。 X軸とY軸の基準を用途によって変えることで、いろいろな判断基準が生まれてくる。


【4章】「化ける才能」はプロセスで見抜く!

●結果よりも「何をしてきたか」でわかる”その人”

私自身(筆者)がモノや人を見る場合に心がけているコツがあるとすれば、プロセスを見抜くことだ。 今ある状態をそのまま見るのではなく、必ず、そこにいたるまでにどういうプロセスがあったか、単純にいえば「どれだけのエネルギーをかけたか」を見るようにしている。 すると、驚くほど見えてくる。
たとえば、一見レベルの高そうな仕事に見えたとしても、それには2種類ある。 完成させるのに膨大なエネルギーを使わなければできない仕事と、そもそもレベルの高い素材自体を組み合わせただけの仕事だ。


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【エピローグ】その人の人生に最も役立つ「眼力」という武器

自分が何かをやる才能がなくても、眼力があると相当人生を楽しめる。
たとえば大相撲。 テレビの相撲中継を序二段や幕下から見ている人は、この中から贔屓を作ろうと、光る玉を見つけようと真剣だ。 そして自分がこれだと認めた力士がどんどん番付を上がってくると、「ほら見ろ、こいつは強くなると言っただろう」と、さも自分が育てたかのような口ぶりで自慢する。これがファンの醍醐味だ。

伸びる人間を言い当てることは、人を見抜く力があるというだけでなく、大相撲なら大相撲という競技がわかっていることの証明である。 相撲の本質が判っていなければ見抜けない。相撲の番付はほぼ実力どおりに上がっていくので、自分の眼力が、どのくらいのモノなのかを検証するにはもってこいだ。


 


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